
飯田市から松川ダムへ向かって西へ向かい、さるくらの泉をあとにして飯田峠を越えた先に大平宿が存在します。
冬季は飯田側からも、南木曽側からもゲートが閉まり車では行くことが出来なくなる場所です。

昔は飯田と木曽を繋ぐ交通の要所ではあったのですが、今は清内路に道が整備され、住む人もいなくなりました。

建物は江戸時代末期のものばかりで、一瞬自分がタイムスリップしたような錯覚に陥ります。ちょうど今、日曜日のドラマで大沢たかお主演のJINをやっておりますが、そんなドラマの主人公になった気分です。

と街道を歩いていると、焚き物を運んでいる方がいます。その方の着ているトレーナー、何とみたけ山山岳マラソンの参加賞です。思わず声をかけお話をしましたところ、昔はここに住んでいた方で屋号は「紙屋」さんだそうです。週末ごとにここへ登ってきては建物を管理しているそうです。

その方の建物を見せていただきました。
昔の旅籠だった建物で、非常に風格がありました。

今もなぜ電気と水道が引かれているのかといいますと、一人2500円で宿泊できるそうなのです。
宿泊と言っても家を借りるだけなので、自分で食料とシュラフを持って来なければなりません。

子供たちも非常に気に入った様子で、ここに泊まろうと言い出す始末です。

囲炉裏で煮炊きをします。
建物内はススのにおいがします。非常に懐かしい匂いです。昔私が借家に住んでいた時、薪ストーブを使っておりましたがそのときの匂いです。

まだここへは仕事で何度も足を運ぶこととなります。
泊まって仕事するのも良いかなとオモイマシタ。

大平は今、紅葉が最盛期です。
紅葉狩りにはもってこいの場所です。

